令和6年度 北海道地価調査が発表されました

9月18日(水)、北海道より令和6年7月1日現在の基準地価が発表されました。

地価調査は、国土利用計画法(昭和49年6月25日法律第92号)に基づき、北海道が道内全域(179市町村)を対象にして、毎年7月1日時点での調査地点(基準地)の正常な価格(標準価格)を判定し公表するものです。

北海道内の令和5年7月1日から1年間の地価変動率は、全用途(住宅地・商業地・工業地)で+0.4%(前回+2.3%)となりました。堅調な住宅需要や千歳市・札幌市などでの観光需要、工業地では流通系用途の需要が反映され、4年連続での上昇に繋がりました。ただし、円安や人件費高騰を背景とした建築費高騰が土地需要にもブレーキをかける結果となり、上昇率は縮小する結果となっております。

なお、この地価上昇は札幌市や小樽市、ラピダスが進出する千歳市など一部の市がけん引した結果であり、その他多くの市町村では人口減の影響などもあって住宅地や商業地などで地価の下落傾向が続いております。

用途別の平均変動率

北海道

住宅地+0.2%(前回+2.2%)
商業地+0.9%(前回+2.2%)
工業地+6.0%(前回+6.8%)

札幌市

住宅地+3.6%(前回+12.5%)
商業地+7.6%(前回+11.9%)

北海道内で地価の上昇率・下落率が最も大きかったポイント

地価上昇地

住宅地

千歳-3(千歳市栄町5丁目)+23.5%(全国順位3位)
千歳-1(千歳市東雲町5丁目)+23.4%(全国順位5位)
富良野-3(富良野市北の峰町)+20.1%(全国順位8位)

商業地

千歳-5-3(千歳市北栄2丁目)+24.5%(全国順位9位)
千歳-5-2(千歳市末広2丁目)+24.2%(全国順位10位)
  • 千歳市は令和5年2月に大手半導体メーカー(ラピダス)の工場建設が決定して以降、関連企業も含めた従業員向けの住宅用地のほか、関連企業の事務所用地等の需要も旺盛で、前年に引き続き地価は高い上昇を見せております。富良野市はリゾート地としての地位を確立しており、近時はコロナ明けで別荘やコンドミニアム等の需要が大幅に改善した影響で地価は上昇しております。

地価下落地

住宅地

せたな-1(久遠郡せたな町大成区都)▲6.5%(全国順位10位圏外、北海道順位1位)

商業地

寿都-5-1 (寿都郡寿都町字大磯町)▲6.0%(全国順位10位圏外、北海道順位1位)

なお、詳細につきましては、北海道庁ホームページにてご覧いただけます(下記リンクをクリックして下さい。

「国土交通省地価公示・都道府県地価調査」

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